法定相続分、遺産分割、相続に付いて分からない事がたくさんあるけれど、そもそも誰が相続人なんでしょう。誰が相続人になるのかを愛媛県松山市の司法書士がサザエさん一家で説明します。今回はその第1回目。
推定相続人
相続人が誰かを考える時の基本原則は3つです。
配偶者は必ず相続人になる。
次の中の最先順位の人たちが配偶者と共に相続人になる。
第一順位 被相続人の子
第二順位 被相続人の親
第三順位 被相続人の兄弟
相続放棄をすると相続人にならない。
配偶者は必ず相続人になりますので、『配偶者+最先順位』が相続人になります。
被相続人より先に配偶者が亡くなっていたり配偶者が相続放棄している場合は最先順位の人たちだけが相続人になります。
サザエさん一家で考えてみましょう。
波平さんが亡くなったとしましょう。
フネさんは配偶者ですから必ず相続人になります。そして第一順位のサザエ、カツオ、ワカメがいますから、波平さんが亡くなった場合の相続人は『フネ、サザエ、カツオ、ワカメ』の4人と言う事になります。
次に波平さんが亡くなった時、すでにカツオとワカメが先に亡くなっていたとしましょう。そして、サザエは相続放棄したとしましょう。この場合の相続人は誰でしょう？
波平 → 死亡
カツオ→ 死亡
ワカメ→ 死亡
サザエ→ 相続放棄
まず、フネは配偶者ですので必ず相続人になります。次に第一順位のカツオ、ワカメは亡くなっており、唯一の第一順位サザエも相続放棄しているので、第一順位は誰もいなくなってしまいました。
この時は相続人は『配偶者+第二順位』となります。つまり、波平の相続人はフネと波平の両親と言う事になります。
次に、第二順位、つまり波平の両親がすでに亡くなっていたら誰が相続人でしょう。波平の両親の親、つまり波平の祖父祖母も亡くなっているでしょうから、その場合は第三順位の人が相続人になります。ですので、フネと波平の兄弟が相続人となります。
それでは、タラちゃんやマスオさん、ノリスケさんやイクラちゃんが相続人になることはないのでしょうか？
長くなってしまったので、その答えは第２回に。
まとめ
相続人は、『配偶者+最先順位の者』